みなさん、はじめまして。
東北大学経済学部のピュアトトロ(@totoro_68)がお送り致します。
- 東北大学経済学部、22卒就活生
- 東証一部上場企業4社含む、合計8社から内定を獲得
皆さんは就職活動についてどのような印象をお持ちでしょうか…?
私ははっきり言って浪人時代より辛かったです💦

就活って具体的にどんなとこが辛いの?
就活する前に死にたいなって
— ハネ (@hane1010koga555) October 28, 2020
がちで鬱 pic.twitter.com/JyQrm42AUk
— ピュアトトロ@家系YouTuber (@tohoku_68) March 1, 2021
この記事では私の実際の体験談を基にして、就活がきつい本当の理由についてお伝えしていきたいと思います。
- これから就職活動をはじめる(23卒24卒25卒就活生)
- 民間就活の実態を知りたい
- 「民間就活」と「公務員就活」で迷っている
最終編集日:2021年6月1日
沢山の体力と時間を要する
就活は皆さんが思っているよりもやるべきことがおおいです。選考に多くの時間と体力を割かなければいけません。
特に三月となり就活が解禁されれば、やるべき仕事が一斉に降りかかるため尋常じゃないほど忙しくなります。
- 企業説明会の参加
- エントリーシート作成・提出
- 適性検査
- Webテスト
一般的な就活生の本エントリー数は平均20~30社です。
そのため何も考えずに予定を組んでいると、ダブルブッキングどころかトリプルブッキングにもなりえます。
私は三月に入ると毎日二社のES提出、1社のWebテストを実施せざるを得ない状況になっていました。
またもちろん学業は疎かにはできないですし、アルバイトを続ける就活生もいます。
これだけ短期間で予定が詰め込まれれば、当然体力的にも精神的にも大きな負荷がかかってきます。
まず本選考の第一関門であるES(エントリーシート)作成は非常に労力がかかります。
ESでは学生時代に頑張ったこと、志望動機、自己PRなど一社につき1000~5000文字記述を求められ、所要時間は5時間~10時間に及びます。
筆者は志望動機だけで2000字記述することもありました。

第10志望の志望動機に2000文字も書くことねえよ!!
ほとんどの企業の競争倍率は100倍を超えてくるため、ある程度の学歴をもってしても適当に提出していればいとも簡単に落とされます。
ESと共に課される性格適性、能力適性も1時間ほど要します。繁忙期にはこれを1日に2回ペースでこなさなくては締切まで間に合いません。
また面接は一次面接~最終面接まで2~4回実施され、面接がある度に企業研究や自己分析、逆質問の準備にも時間を割く必要があります。
このように1社受けるだけでも平均20時間~30時間を要するのです。時間と体力が必要になってくることは言うまでもありません。
さらに、これだけ時間をかけたとしても内定を勝ち取れる確率は10%にも満たないためモチベーションを保つことも非常に難しいです。
金銭管理が苦しくなる
就活は金銭管理が苦しくなることも特徴のひとつです。
自宅から面接会場(大抵は東京)までの交通費及び宿泊費(5万~10万)は自己負担となることがおおいです。
たしかにコロナによって交通費や宿泊費などの金銭的負担は軽減されました。
しかし、就活に必要となるスーツ・ネクタイ・バッグ等の就活用品(5万~10万)を準備しなくてはならないため、お金が必要であることは間違いないです。
また就活が本格化すれば、時間的にも体力的にも余裕がなくなってアルバイトによる収入も得られにくくなります。
就活前と比べても十分な収入を得られず、金銭的に厳しい状態になることもあります。
周囲からの過度の心配や期待に疲れる
就活は親や後輩など周囲からの期待を背負います。そのような精神状態の時に家族や友人から精神的に病んできてしまうのです。
友達からの「お前なら大手にいける」や親からの「有名大学に入っているのだから大手は当たり前」などの期待が就活生にとっては大きなプレッシャーになりえます。
実家生であればいつも心配や期待をしてくれている母親から毎日のように就活のことについて口出しされ、精神を病んでしまう就活生もいます。
また、心配してくれている親や友達に「今回も駄目だったよ」と不採用を報告しなくてはいけないことも非常に辛いことです。
将来に対しての不安が募る
就活は自分の将来のレールを決めていく作業でもあって、必然的に自分の将来やキャリアプランについて考えることになります。

無事就職できてもこの先楽しんで働いていけるのだろうか?
また就活では集団面接、GDで自分よりも饒舌にハキハキと話すことが出来る有能な就活生を目にする機会も増えます。
自分の不甲斐なさや劣等感を味わうことによっても将来への不安は募っていきます。
どこからも内定が貰えなければ、正社員としての道はなくなります。
自分の気持ちを押し殺す場面が増える
面接では協調性をアピールすることで高評価に繋がるとされています。個性がありすぎては、組織でやっていけないとみなされてしまうからです。
企業説明会で常に笑顔でうんうんと頷いて企業への忠誠心を示すこと、圧迫面接で人格を否定されても通過するために辛くても笑顔を保ち続けることも時には必要です。
志望動機も「年収」「福利厚生」「ネームバリュー」等の自分の本心をあるがままに伝えれば、何百倍の競争倍率を勝ち抜くことは不可能です。
合格するためには「自分の長所が活かせる」「〇〇を実現させたい」等の採用担当者の心に刺さるような志望動機を伝えなくてはなりません。
また面接での「最近嬉しかったことは?」の質問に素直に「姉が結婚したことです」と本心を伝える回答は不適切です。
面接では自分がいかに有能であるかを伝えなくてはいけないためです。
第10志望くらいの企業でも「第一志望です」と伝えなければ、落とされてしまうこともあり、通過のためには嘘を付かなければならないとも言われているほどです。

あれ…?
本当の自分って何だろう…?
このように自分の本当の気持ちに蓋をし続けていると、本当の自分を見失ってしまい想像以上の虚無感に包まれることもあるのです。
選考に通過するための絶対的正解が存在しない
これまで就活生が経験してきた高校受験、大学受験は決まりきった解答が用意されてきました。
この問題の答えは4であるだったり、何点以上取れば合格。このような明確な答えや基準が存在していました。
ところが、就職活動では明確な答えが提示される訳ではありません。
ESでこれを記載すれば通過!面接でこれを言えれば合格!
こんな面接の通過基準は企業によってそれぞれ異なってきます。
そのため面接マニュアルを覚えて発言しても不合格になることがあります。世間一般で優秀と認識される就活生でも不採用になることがあります。
自分が絶対に合格したと思った面接でも、面接官の心に響いていなければ落とされます。
当然、不合格になっても機械的な不採用メールが届くだけで、企業側がその理由を教えてくれることはありません。

自分の何が悪かったのだろうか?
このように就活においては自分で改善点が発見しずらいため、途方にくれる就活生が後を絶ちません。
内定を勝ち取っても幸せになれる保障はどこにもない
就活の成功とは難関企業から内定をいただくことではありません。3年後も5年後も自分が入社した会社に満足し続けられることです。
内定を勝ち取った後の会社で活き活きと働けなければ、その内定には意味はあったのでしょうか?
実際、厚労省が発表している「ブラック企業リスト」には誰もが羨むような有名企業も記載されています。
また給与が高くて福利厚生も充実している企業でも、仕事のやりがいを感じられないこともあります。
社会的評価が高く自分の憧れの企業に就職できたとしても、職場の人間関係に悩まされることもあります。

職場の人間関係に悩まされて毎日が辛い
無事内定が出たとしても就職した会社が自分が満足して働いていける保障はどこにもないのです。就活において絶対的な正解はないのです。
嘘と建て前に翻弄される
就活をしていくうえでは嘘と建て前に翻弄させられ、人間不信に陥ることがあります。
また面接では面接官に「なるほど」「素晴らしい」と肯定されまくったのにも関わらず不合格となることは沢山あります。
企業の印象を下げないために不合格の学生にはわざと好意的に接するのです。合格の自信のあった面接で落とされるのはそのためです。

あんなに褒めてくれたのに不採用って…
あの言葉は嘘だったの!?
選考に落ちる
就活は落ちて当たり前です。優秀な就活生でも簡単に落とされます。
高校受験や大学受験は高くても倍率10程度であるのに対し、人気企業選考倍率は100~300倍にものぼるからです。
- 明治(食品・水産)‐ 2750倍
- 森永乳業(食品・水産)‐ 533倍
- 東映(レジャー)‐ 250倍
- 東海テレビ放送(テレビ)‐ 192倍
- 東京大学(文科一類)‐ 3.12倍
- 東京大学(理科三類)‐ 3.85倍
参考文献:令和3年度第2次学力試験出願状況速報
大手人気企業でなくても人気企業には依然として応募は殺到し競争倍率は軽く10倍を超え、激戦になります。
そして就活生は1社から内定を貰うまでに平均13社の選考に落ちると言われ、企業に沢山エントリーすればするほど不採用通知が沢山届きます。
株式会社ディスコの調査によると、19卒の7月1日時点での平均的内定社数は、2.3社。平均的なエントリー数は30.7社ですから、内定率(内定者数/エントリー数)は、おおよそ7.5%程度です。
就活の平均エントリー数は?就活生が抱える、エントリー後の超重要課題
私も選考ラッシュ期の四月上旬には毎日連続で不採用通知が届きました。
▼ITメーカー(4月11日/書類&適性検査不合格)

▼独立系SIer(4月11日/二次JM不採用)

▼ユーザー系SIer(4月12日/三次面接不合格)


自分は社会から必要とされていない人間なんだ
これまで莫大な時間と労力を割いてきた企業から連続で不合格通知が届けば、これまでの自分の生き方を否定されたような錯覚に見舞われ、心がえぐられます。
最後に
いかがだったでしょうか?
この記事では就活生が辛いと感じる理由について詳しくお伝えしていきました。
- 沢山の時間と体力を要する
- 金銭面で苦しくなる
- 周囲からの心配や期待に疲れる
- 将来に対しての不安が募る
- 絶対的な正解が存在しない
- 嘘と建て前に翻弄される
- 選考に落ちまくる
就活はたしかにとても苦しいイベントではあります。しかし、ここで頑張ることが出来れば今後の人生がよりよくなる可能性が高まります。
↓↓就活関連記事↓↓
最後まで御覧いただきありがとうございました。